黒澤明の『用心棒』を西部劇に置き換え、驚天動地のガンプレイと過激な残酷描写で全編を彩ったマカロニ・ウエスタンの金字塔『荒野の用心棒』。
1964年のイタリアでの劇場公開で年間トップの興行を記録、翌1965年に日本では正月映画として公開され、大ヒットした。
監督は『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』などマカロニ・ウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネ、主演はクリント・イーストウッド、ジャン・マリア・ヴォロンテ、マリアンネ・コッホほか。
西部開拓時代、ニュー・メキシコの国境近くの町サン・ミゲルに、ジョー(クリント・イーストウッド)という名の流れ者がやってきた。
ロホス兄弟とバクスター一家が町を二分して支配していることを知った彼は、バクスターの手下を一瞬の早撃ちで倒し、用心棒として自分をロホス兄弟に売り込む。ジョーは巧みに立ち回り、双方を共倒れさせようとするが、そこへロホス兄弟の一人ラモン(ジャン・マリア・ヴォロンテ)が戻ってくる。
凶暴かつ頭のキレるラモンに怪しまれ、ジョーは壮絶なリンチを受ける。ジョーは見張りを倒してなんとか脱出するが、バクスターの手引きと思ったラモンは、バクスター一家を皆殺しにする。町を完全に支配したラモンたちに、ジョーは最後の戦いを挑む。
※声の配役は『日曜洋画劇場』版(/後は、追加収録の配役)
1964年 イタリア・スペイン・西ドイツ合作/ジョリー・フィルム作品/原題 PER UN PUGNO DI DOLLARI(一握りのドルのために)/本編100分/
スコープ・サイズ(テクニスコープ=1X2.35)/カラー(テクニカラー)/日本公開:1965年12月25日(配給:東宝東和)